
※ 本記事にはアフィリエイト広告(商品プロモーション)を含みます。紹介しているのは、私が実際に子どもたちと遊んで良かったもの・おすすめできるものだけです。
この記事のポイント
- ボードゲームは「楽しい・無意識・くり返す」がそろった、いちばんラクな知育
- 育てたい力(記憶力・数・ことば・図形・考える力・心の力)から選べる
- 年齢別のおすすめと、18タイトルの比較表つき
- 勝ち負けで泣いてしまう子への声かけもわかる
- ぜんぶ3歳〜小学生のおうちで遊べるものだけ
この記事で紹介する18タイトル
気になるゲーム名をタップすると、その紹介まで飛べます。
「ゲームばっかりしていて、いいのかな」
そう思ったこと、ありませんか。私も昔はそうでした。ドリルをやらせたほうが力になるんじゃないか、遊んでいる時間がもったいないんじゃないか、と。
でも実際は逆でした。ボードゲームやカードゲームで遊んでいる時間ほど、子どもの頭がぐんぐん動いている時間はありません。しかも、子どもは「勉強させられている」と1ミリも思っていない。これが一番大事なところです。
この記事では、3歳から小学生までのお子さんに向けて、おすすめのボードゲーム・カードゲーム18タイトルを、育つ力別・年齢別にまとめました。「うちの子は数が苦手だから、数の力が育つゲームがほしい」「集中力を伸ばしたい」というふうに、目的から選べるようにしています。
ボードゲームは「右脳あそび」と相性がいい
私がおうちでの右脳あそびをおすすめするとき、いつもお伝えしている3つの条件があります。
楽しいこと。無意識であること。くり返すこと。
この3つがそろったとき、子どもの脳はいちばんよく吸収します。逆に「集中してやりなさい」「ちゃんと覚えてね」と言った瞬間、子どもの頭はかたくなって、入るものも入らなくなります。
ボードゲームは、この3つを最初から全部持っています。
楽しいから、放っておいても遊びます。勝ちたい一心で遊んでいるだけなので、覚えようとする意識がない。そして「もう1回!」と何度もくり返す。ドリルを10回やらせるのは至難のわざですが、ゲームなら子どものほうから10回やります。
「覚えさせよう」としていないのに、気がついたら数が読めている。色の名前を覚えている。人の話を最後まで聞けるようになっている。これがボードゲームのすごいところです。
もうひとつ、見逃せない効果があります。ママやパパと向き合って、目を見て、笑って、悔しがる時間そのものが、子どもの安心感を育てるということ。ゲームは道具にすぎません。本当の価値は、その30分の関わりのほうにあります。
ボードゲームで育つ7つの力

ゲームによって、伸びる力はまったく違います。まずは全体像から見てみましょう。
記憶力:見たものを覚えて、あとから思い出す力。ワーキングメモリとも呼ばれ、勉強の土台になります。
集中力・見る力:たくさんの情報の中から、必要なものをパッと見つける力。読み間違い・写し間違いが減ります。
数の力:数をかたまりで感じる力。「5と3で8」を計算ではなく感覚でつかめると、算数がぐっとラクになります。
ことばの力:語彙、しりとり、説明する力。話す量がそのまま国語の力になります。
空間認識・図形の力:形を頭の中で回したり、組み合わせたりする力。図形問題や地図の読み取りに直結します。
考える力:先を読む、筋道を立てる、作戦を立てる力。「どうしてそう思ったの」に答えられる子になります。
心の力:相手の気持ちを読む、順番を待つ、負けを受け止める力。じつはこれがいちばん、人生で使う力かもしれません。
以下では、この7つの力ごとにおすすめを紹介していきます。
【能力別】育てたい力からえらぶおすすめゲーム
記憶力を育てたいなら

ナンジャモンジャ4歳〜/2〜6人
へんてこな生き物のカードに、自分たちで名前をつけて覚えていくゲームです。「ふさふさ太郎」「めがねおばけ」など、子どもがつけた名前ほど強烈に記憶に残ります。同じカードが出たら、その名前をいち早く叫んだ人がカードをもらえます。
これは記憶あそびとして本当によくできています。ポイントは、自分で名前をつけること。人から与えられた情報より、自分がつくった情報のほうが何倍も覚えやすい。しかも笑いながら覚えるので、記憶がイメージごと定着します。
大人が本気で負けるゲームでもあります。子どもの記憶力に、大人はまず勝てません。
神経衰弱(トランプ)
わざわざ買わなくてもできる、最強の記憶あそびです。3歳なら8枚(4組)から。慣れてきたら12枚、20枚と増やしていきます。
コツは、枚数を子どもが勝てる量から始めること。「勝てる」経験がないと、子どもは続けません。
集中力・見る力を育てたいなら
ドブル6歳〜/2〜8人
丸いカードに8つの絵が描いてあり、どの2枚を比べても、共通する絵が必ず1つだけあります。それをいち早く見つけて名前を言うゲームです。
パッと見て、たくさんの中から一つを見つける。これは右脳が得意とする「まるごと見る」働きそのものです。文字を読むのが速い子、漢字を形でとらえられる子は、この力が育っています。ルールが5種類あるので、年齢に合わせて遊べます。
おばけキャッチ8歳〜/2〜8人
白いおばけ、赤いイス、青い本など5つのコマを置いてカードをめくり、「カードに描かれているものと同じ色・同じ形のコマ」または「カードに描かれていないもの」をつかみます。
頭ではわかっているのに、手が違うコマをつかんでしまう。この「わかっているのにできない」を乗り越える経験が、思考の切り替えの力を育てます。大人のほうがまちがえるので、子どもは大喜びです。
ナインタイル6歳〜/2〜4人
9枚のタイルを、お題どおりの並びに素早くそろえるゲーム。タイルは裏表で違う絵柄なので、ひっくり返しながら考えます。集中と観察、そして手を動かすスピードが同時に鍛えられます。
数の力を育てたいなら

ハリガリ6歳〜/2〜6人/約15分
場に出たフルーツの合計がちょうど5になったら、ベルを叩く。それだけのゲームです。
「3と2で5」を計算するのではなく、目で見た瞬間に感じ取れるようになるのが狙いです。数をかたまりで感じる力を「数感覚」といいますが、これは足し算の暗記より先に育てておきたい力です。カードを見て「あ、5だ」と体が動くようになった子は、くり上がりのある計算でつまずきません。
虹色のへび4歳〜/2〜5人
カードをめくって、同じ色の頭・体・しっぽをつないでヘビをつくります。長いヘビを完成させた人がもらえます。
数を数える、色を合わせる、長さを比べる。3歳4歳が無理なく遊べて、しかも「どっちが長い?」の比較の感覚が自然に育ちます。
ラミィキューブ7歳〜/2〜4人
同じ数字の色ちがい3枚、または連続する数字3枚以上のグループをつくって、手持ちのタイルを早くなくした人の勝ち。すでに場に出ているタイルを組み替えてもいいのがこのゲームの醍醐味です。
数の組み合わせを何通りも同時に考えるので、頭の中がフル回転します。おじいちゃんおばあちゃんも一緒に遊べる、家族向けの名作です。
ことばの力を育てたいなら

ワードバスケット ジュニア4歳〜/2〜8人/約10分
場のひらがなから始まって、自分の手札のひらがなで終わる言葉を言いながらカードを出す、スピードしりとりです。
普通のしりとりと違うのは、終わりの文字が決まっていること。「か」で始まって「し」で終わる言葉……と考えることで、頭の中の言葉の引き出しを全部ひっくり返すことになります。語彙が一気に増えます。
ito8歳〜/2〜10人
1から100の数字が書かれたカードを持ち、その数字の大きさを「お題」に沿った言葉で表現して、小さい順に出していく協力ゲームです。お題が「こわいもの」で自分の数字が90なら、「ジェットコースター」といった具合に。
正解がないので、正解ばかり求められている子ほど楽しめます。しかも相手の感覚を想像しないとクリアできない。ことばの力と、人の気持ちを想像する力が同時に育つ、めずらしいゲームです。家族で遊ぶと、その子が何をこわいと思っているかがわかって、親のほうがハッとします。
空間認識・図形の力を育てたいなら

カタミノ3歳〜/1〜2人
いろいろな形の木のブロックを、決められた枠にぴったり収めるパズルです。仕切り棒でマス目の広さを変えられるので、3歳から大人まで同じ道具で遊べます。問題は500問。
頭の中で形を回す力、いわゆる図形センスは、この時期に手を動かして育てるのがいちばんです。小学校高学年になって図形問題でつまずく子は、この経験が足りていないことが多いのです。1人で黙々と遊べるので、ママが手を離せないときにも助かります。
ブロックス7歳〜/2〜4人/20〜30分
自分の色のピースを、すでに置いた自分のピースと「角」だけで接するように置いていく陣取りゲーム。辺が接してはいけないのがポイントです。
置ける場所を探す目、先を読んで自分の道を確保する作戦、相手の進路をふさぐ判断。図形と戦略が同時に必要で、大人が真剣に負けます。ルールが1分で説明できるのに奥が深い、名作中の名作です。
ウボンゴ8歳〜/1〜4人/25分
決められたピースを使って、お題の形をぴったり埋める図形パズル。全員同時にスタートして、早くできた人から宝石をもらいます。
砂時計が落ちるまでのスピード勝負なので、テンポよく何回も回せます。図形の当てはめを何十回とくり返すことになるので、図形に強くなります。
キャプテン・リノ5歳〜/2〜5人/約10分
カードを折って柱にし、その上に屋根のカードを重ねてビルを建てていくバランスゲーム。崩した人の負けです。
手先の器用さ、力加減、そして「どこに置いたら安定するか」という空間の見立て。息を止めて集中する時間が生まれるので、落ち着きがないと言われがちな子にもおすすめです。
考える力(論理・先読み)を育てたいなら

どうぶつしょうぎ4歳〜/2人
3×4の小さな盤と8枚の駒で遊ぶ、こども将棋。駒に動ける方向が印刷されているので、4歳でもルールがわかります。
「ここに動かしたら、次にどうなる?」を考える。これが先読みの第一歩です。1回が数分で終わるので、負けても「もう1回」がすぐできる。負けを引きずらないうちに次が始まるのがいいところです。
アルゴ6歳〜/1〜4人/15分
白と黒の数字カードを並べ、相手の伏せたカードの数字を論理で推理していくゲーム。数学者と算数オリンピック委員会が開発したもので、確実な情報から答えを絞り込む思考が身につきます。
当てずっぽうでは勝てず、「黒の3より右にあるから4以上」と筋道を立てた子が勝ちます。理由を言葉にする習慣がつくので、記述問題にも強くなります。
カタン8歳〜/3〜4人/約60分
言わずと知れた戦略ゲームの王様。資源を集めて開拓地を広げ、勝利点を競います。他のプレイヤーと資源を交渉して交換するのが最大の特徴です。
計画を立てる、確率を考える、交渉する。小学校中学年以上なら、大人と対等に戦えます。時間はかかるので、週末のお楽しみに。6歳から遊べるカタン ジュニアもあります。
心の力を育てたいなら

果樹園ゲーム3歳〜/2〜8人
みんなで協力して、カラスが果樹園に着く前に果物を全部収穫するゲーム。人と競うのではなく、全員で勝つか、全員で負けるかのどちらかです。
はじめてのボードゲームに、私はこれをいちばんおすすめしています。3歳前後の子にとって「負ける」はまだつらすぎることがある。まずは協力ゲームで、サイコロを振る・順番を待つ・みんなで喜ぶ、を経験してからのほうが、そのあとの対戦ゲームがずっとスムーズです。
犯人は踊る8歳〜/3〜8人
手札を回しながら、誰が犯人カードを持っているかを推理するゲーム。カードは人から人へ渡っていくので、犯人は途中で変わります。
相手の表情を見る、うそを見抜く、逆に平然を装う。人の気持ちを読む力が、ここまで楽しく鍛えられるゲームはなかなかありません。1回15分ほどで終わるテンポの良さも魅力です。
【年齢別】うちの子にはどれ?

3〜4歳
このころは、ルールを守ることそのものが挑戦です。「順番を待つ」「サイコロを振る」「勝ち負けがある」を経験するだけで十分。
おすすめは、果樹園ゲーム、虹色のへび、ナンジャモンジャ、カタミノ、どうぶつしょうぎ。
コツは、ルールを完璧に守らせないことです。途中で飽きたらやめてOK、勝たせてあげてもOK。「ゲームって楽しい」がこの時期の唯一のゴールです。まだ2歳のお子さんなら、コマを並べる・サイコロを振るだけでも立派な参加です。
5〜6歳
ルールが理解でき、作戦を立てはじめる時期です。就学前のこのタイミングで、数・ことば・図形にゲームでふれておくと、入学後の「わかる!」が段違いになります。
おすすめは、キャプテン・リノ、ハリガリ、ドブル、アルゴ、ナインタイル、ワードバスケット ジュニア。
この時期は勝ち負けにいちばん敏感です。負けて泣いても大丈夫。後半で声かけのしかたをお伝えします。
小学校低学年(1〜3年生)
学校の勉強と、ゲームで育つ力がつながりはじめます。「ハリガリで数に強くなった子は、くり上がりでつまずかない」といったことが、はっきり見えてくる時期です。
おすすめは、ブロックス、ラミィキューブ、おばけキャッチ、ウボンゴ、犯人は踊る。
宿題のあとに1ゲーム、を習慣にすると、勉強のあとに楽しいことが待っている流れができて、机に向かうハードルが下がります。
小学校中〜高学年(4〜6年生)
「子どもだまし」を見抜く年齢です。大人が本気で戦って、本気で負けるゲームを選びましょう。
おすすめは、カタン、ito、ブロックス、ラミィキューブ、犯人は踊る。
この年齢のいいところは、家族の会話が生まれることです。思春期に入って口数が減ってきた子とも、ゲームの間だけは対等にしゃべれます。私は、これが高学年でボードゲームを続ける最大の理由だと思っています。
18タイトルをくらべてみました
対象年齢の低い順に並べています。横にスクロールできます。
| ゲーム名 | 対象年齢 | 人数 | 主に育つ力 | タイプ | 見る |
|---|---|---|---|---|---|
| 果樹園ゲーム | 3歳〜 | 2〜8人 | 心の力(協力・順番) | 協力ゲーム | 楽天 → |
| カタミノ | 3歳〜 | 1〜2人 | 空間認識・図形 | パズル | 楽天 → |
| 虹色のへび | 4歳〜 | 2〜5人 | 数の力・色の認識 | カードゲーム | 楽天 → |
| ナンジャモンジャ | 4歳〜 | 2〜6人 | 記憶力 | カードゲーム | 楽天 → |
| どうぶつしょうぎ | 4歳〜 | 2人 | 考える力(先読み) | ボードゲーム | 楽天 → |
| ワードバスケット ジュニア | 4歳〜 | 2〜8人 | ことばの力・語彙 | カードゲーム | 楽天 → |
| キャプテン・リノ | 5歳〜 | 2〜5人 | 集中力・空間認識 | バランス | 楽天 → |
| ハリガリ | 6歳〜 | 2〜6人 | 数の力(数感覚) | カードゲーム | 楽天 → |
| ドブル | 6歳〜 | 2〜8人 | 見る力・集中力 | カードゲーム | 楽天 → |
| アルゴ | 6歳〜 | 1〜4人 | 考える力(推理) | カードゲーム | 楽天 → |
| ナインタイル | 6歳〜 | 2〜4人 | 空間認識・スピード | パズル | 楽天 → |
| ブロックス | 7歳〜 | 2〜4人 | 空間認識・戦略 | ボードゲーム | 楽天 → |
| ラミィキューブ | 7歳〜 | 2〜4人 | 数の力(組み合わせ) | タイルゲーム | 楽天 → |
| おばけキャッチ | 8歳〜 | 2〜8人 | 見る力・切り替える力 | カードゲーム | 楽天 → |
| ウボンゴ | 8歳〜 | 1〜4人 | 空間認識・図形 | パズル | 楽天 → |
| 犯人は踊る | 8歳〜 | 3〜8人 | 心の力・推理 | カードゲーム | 楽天 → |
| ito | 8歳〜 | 2〜10人 | ことばの力・心の力 | 協力ゲーム | 楽天 → |
| カタン | 8歳〜 | 3〜4人 | 考える力・交渉力 | ボードゲーム | 楽天 → |
※ 対象年齢・人数は2026年7月時点のメーカー/販売店表記です。シリーズや版によって異なる場合があるので、購入前に各公式サイトでご確認ください。
※ 記事内の価格は2026年7月26日時点の楽天市場のものです。変わることがあるので、最新の価格は商品ページでご確認ください。
失敗しない選び方3つのポイント
1. 対象年齢は「そのまま信じない」
パッケージの対象年齢は、あくまで目安です。ボードゲームに慣れている子なら1歳下でも遊べますし、はじめての子なら1歳上でもむずかしいことがあります。
見るべきは、年齢そのものより「うちの子はルールを何個覚えられるか」。ルールが2つまでなら3歳から、3つ以上なら5歳からが目安です。
2. 1ゲーム15分以内から始める
はじめの1つは、短いものを選んでください。子どもの集中は長く続きませんし、短いゲームは「もう1回」ができます。この「もう1回」がくり返しを生み、力になります。
いきなりカタンのような60分ゲームを買うと、途中で子どもが飽きて、親だけが片づけることになります(私も経験があります)。
3. ママやパパが「おもしろい」と思えるか
意外にこれがいちばん大事です。親が退屈しているゲームは続きません。逆に、大人が本気で悔しがるゲームは、子どもが何度でも誘ってきます。
ここで紹介したゲームは、どれも大人が本気で負けるものを選びました。
遊び方をちょっと変えるだけで、育つ力が変わります
同じゲームでも、ひと工夫で伸びる力が変わります。
枚数を減らす・増やす。神経衰弱もナンジャモンジャも、枚数を変えるだけで難易度が自由に変わります。
声に出させる。「なんでそこに置いたの?」と聞いて、理由を言葉にしてもらう。考える力が一気に伸びます。責める言い方にならないよう、「へえ、どうして?」とうれしそうに聞くのがコツです。
ハンデをつける。大人が不利な条件で戦います。手加減しているのを隠すより、「ママは10秒待ってから」と堂々とハンデにするほうが、子どもは納得します。
時間を計る。ウボンゴやナインタイルは、自分の記録に挑戦する形にすると、勝ち負けが苦手な子でも夢中になります。
勝ち負けで泣いてしまう子への声かけ

ボードゲームでいちばんよくあるご相談が、これです。
まず知っておいてほしいのは、負けて泣くのは悪いことではないということ。本気でやった証拠です。むしろ何をやっても平気な子のほうが心配です。
そのうえで、私がおすすめしている声かけがあります。
負けた直後に「悔しかったね」とだけ言う。励ましも説教も、このタイミングでは入りません。気持ちを言葉にしてもらうだけで十分です。
勝った子ではなく、「最後までやった子」をほめる。「最後まであきらめなかったね」は、勝ち負けと関係なく渡せるほめ言葉です。
親が負けたときに、お手本を見せる。「あー悔しい! でも楽しかった、もう1回やろう!」と、負け方を実演してあげてください。子どもは説明より、見たものを真似します。
協力ゲームから入る。どうしても対戦がつらい時期なら、果樹園ゲームのような全員で勝つゲームで、ゲームそのものの楽しさを先に味わってもらいましょう。
負けを受け止める力は、教室でも家庭学習でも、なかなか育てられません。テストの点数で悔しがるより、ゲームで100回悔しがるほうが、ずっと安全で、ずっと効果があります。
よくある質問
Q. 何歳から始められますか。
早い子は2歳半ごろから、サイコロを振る・コマを進めるくらいの参加ができます。本格的にルールのあるゲームを楽しめるのは3歳前後からです。まずは協力ゲームやカード合わせから始めてみてください。
Q. きょうだいで年齢が違うと、一緒に遊べませんか。
年齢差があっても遊べるゲームを選ぶと解決します。カタミノ(難易度を変えられる)、ナンジャモンジャ(記憶力なら小さい子が勝てる)、果樹園ゲーム(協力型)あたりがおすすめです。上の子にはハンデを、下の子には大人が手を貸すと、ちょうどよくなります。
Q. どのくらいの頻度で遊べばいいですか。
毎日15分でも、週末に1時間でもかまいません。大事なのは回数より、また遊びたいと思える終わり方をすること。「もう1回やりたい!」の一歩手前でやめるのが、じつは長続きのコツです。
Q. ゲームで本当に学力は上がりますか。
ゲームは問題集ではないので、明日のテストの点数は上がりません。でも数の感覚、図形を見る目、人の話を聞く力といった、勉強のいちばん下の土台になる部分は確実に育ちます。土台が育っている子は、あとから勉強を始めても伸びが速いのです。
Q. デジタルのゲームアプリではだめですか。
アプリにもよさはありますが、ボードゲームには「相手の顔が見える」という決定的な違いがあります。悔しがる顔、うれしそうな顔、迷っている手つき。人の気持ちを読む力は、画面越しには育ちません。
最後にひとつだけ、私の話をさせてください

元小学校教諭・教育に携わって15年
ここまで、育つ力だとか、選び方だとか、いろいろ書いてきました。でも最後に、いちばん伝えたいことを書かせてください。
私は小学校の教諭をしていました。教育に関わって15年以上、これまで500名以上の親子と関わってきました。
そう聞くと、子育て上手なママみたいに思われるかもしれません。でも実際の私は、全然そんなことなかったんです。
子どもと過ごす時間に余裕がなくて、イライラして当たってしまうこともありました。心も体もボロボロで、何もできない時期もありました。遊んであげたいのに、その気力が出てこない。そんな自分がいちばん嫌でした。
そんなときに助けられたのが、テーブルの上に広げるだけの、この手のゲームでした。
うまく話しかけられなくても、いい言葉が出てこなくても、向かい合って座って、サイコロを振って、笑うことはできる。子どもは「今日ママはやさしかった」なんて理屈で覚えていません。ただ、一緒に笑った時間を覚えています。
だからね、もし今、余裕がなくて自分を責めている人がいたら、伝えたいんです。
大丈夫。特別なことをしなくていい。10分だけ、同じテーブルに座ってみて。
その10分が、記憶力より、数の力より、ずっと大きなものを育てているから。
そしてこれは、私が500名以上の親子を見てきて、間違いなく言えることです。ママが笑っている家の子は、勝手に伸びていきます。
まとめ
あわせて読みたい
ボードゲームやカードゲームは、子どもが自分から何度もくり返してくれる、いちばんラクな知育です。
記憶力を育てたいならナンジャモンジャ。数の力ならハリガリ。図形ならカタミノやブロックス。ことばならワードバスケットやito。心の力なら果樹園ゲームや犯人は踊る。
まずは1つ、お子さんの年齢に合ったものから始めてみてください。そして遊ぶときは、ぜひママやパパも本気で。子どもが覚えているのは、勝った回数ではなく、大人が本気で悔しがってくれた顔のほうです。
おうちあそびを、もっと楽しく
ゲームのほかにも、おうちでできる右脳あそびのヒントを毎日お届けしています。
「うちの子には何から始めたらいい?」も、気軽に聞いてくださいね。

コメント